【川崎の聖地】行列覚悟の『丸大ホール本店』に運良く滑り込み!呑兵衛の桃源郷
2025年6月の記録
川崎に、呑兵衛たちが「聖地」と呼び、焦がれる酒場があります。それは『丸大ホール本店』。
いつだって店の前には行列。その光景を横目に「いつかは行きたいなぁ」と思い早10数年。
しかし、奇跡が6月の日曜16:30頃に訪れたのです。
腹を空かし店の前を通りかかると、いつもの行列がない。

そして、ちょうど2人のお客さんが満足げな顔で出てきたのです。
これはチャンス!
ドアを開けると、そこはまさにTHE酒場。
がっつり飯を食っている人もチラホラ。
そう、ここは酒飲みだけでなく、腹を空かせた者たちの胃袋をも満たす、「何でも旨い」と評判の店。カレーにラーメン、丼ものまで、その全てが主役級らしいのです。
「2人、入れますか?」
と尋ねると、
「はーい。そこ、相席でお願いしまーす!」
案内されたのは、店の隅、荷物の置けるスペースが豊富な特等席でした。ラッキー。
至福の酒場タイム、開幕!
生ビールとイカゲソを頼む。
店に入れた喜びから写真失念。
続いて、ホッピーへ。これがまた、呑兵衛の心を鷲掴みにする"わかっている"濃さ。なみなみと注がれた焼酎の量に、店の愛情を感じずにはいられません。

一口サイズにカットされた厚揚げは、外はカリッと、中はなめらかな舌触り。生姜をちょいと乗せれば、これだけでホッピーが面白いように消えていきます。

サクッという小気味よい音を立てて衣を破れば、中から濃厚でクリーミーな海のミルクがじゅわっと溢れ出す。熱々を頬張り、冷たいホッピーで流し込む。完璧な夕方。
普段は酒を飲み始めると、あまり箸が進まないのですが、この店では何か食べたくなってしまう。
その理由は、この店の「雰囲気」という最高のおつまみにもあるのかもしれません。目の前で先に飲っていた若者2人組の会話が、またいいのです。
「うわ、これ絶対旨いヤツじゃん!」
「やばい、魚も食べたくなってきた…」
「次いつ来れるかわかんねぇし、頼んだ方がいいよ!」
わかる。その高揚感、その抑えきれない衝動。そんな雰囲気が、さらに酒と肴を旨くするのです。

見るからに味が染み込んだ、照りの美しい逸品。口に含めば、肉の旨味と甘辛いタレが一体となって、これまた酒が進みます。

名残惜しくも、あっという間の2時間。店員さんから優しく告げられるタイムリミット。最後の一品はどうしよう?

「肉野菜炒め」をオーダーし、残りのホッピーをちびりとやりながら、最後の一口までじっくりと味わう。
気づけば、日曜の夕方は、最高に幸せな酒場タイムに。
店を出て思います、
「また絶対に来よう!」と。
2時間1本勝負。川崎が誇る呑兵衛の聖地『丸大ホール本店』。
評判通りのお店で、好きなタイプのTHE酒場でした。
*4人以上だと予約ができるとか(18時までの来店のみ)。。。







