過去映像はタイムカプセル 思い出す記憶 「rough laugh」というバンド そしてデジタルタトゥーを考える

2025/04/28

発端はアカウント間違い

別なアカウントでUPしなければならない動画を、間違って自分のアカウントにUPしてしまい、削除しようと久々にYouTube Studioを開いた時のこと。

コンテンツの中に、学生時代にやっていた「ネクタイズ」というバンドのライブ映像がありました。

過去映像はタイムカプセル

約20年前、学生時代にライブハウスの定点カメラで撮ったVHSを友人に預けていたのでした。
よくある話で、結婚式2次会の余興で使うかもしれないからとかそんな理由で預けていたのでした。
結婚式2次会は、友人の手作りで行われたことを思い出す。オリジナルの新聞も作ってもらったり、感謝感謝の1日でした。

昨年、友人から掃除していたらそのVHSが出てきたから返却したい、との連絡がありました。
VHSを再生する環境はあるけれど、30年前のライブ映像など恥ずかしくて見ないだろうし、処分するようお願いしました。

友人としては大切な思い出になるかもしれないと捨てにくかったのでしょう、わざわざ動画ファイルにして送ってくれたのです。

恥ずかしい過去の自分

恐る恐る見てみると、やっぱり小っ恥ずかしく最後まで見てられません。
放っておくのも違う気がして、YouTubeにアップしておいたのでした。
クラウドに保存という考え方で。
恥ずかしさの共有をしたくなり、ドラムにも見せるために、限定公開で。
ちなみにギターは消息不明、ベースは何と近所に住んでるらしいが連絡先わからず。
それぞれの30年、集まって話をする機会はくるのでしょうか?

さて、VHSは2本預けていたらしく、ファイルも2本。
1本は尺30分。ライブ1本分だとわかります。ライブハウスの持ち時間は30分くらいだったから。

もう1本の尺は60分超え。
ライブ以外に何が写っているのだろう?と飛ばし飛ばし見てみる。
最初は自分らのバンド、後半は別なバンドのライブが収録されていました。

ああ、上手だなぁ、きれいなメロディーだなぁと思いつつ見ていると、思い出しました。
「rough laugh」というバンドでした。
しばらくしてメジャーデビューしたバンド。上手な訳です。

この日は確か新宿JAMのイベントだったはず。
なんで呼ばれたのかわからない自分たち。
ガッチャガッチャな自分らのバンドと、シティポップのような「rough laugh」。
どういう意図があってブッキングされたのかさっぱりわからなかったけれど、お客さんがたくさん入って嬉しかった記憶。もちろん、ほとんどは「rough laugh」のお客さんです。
楽しかったらいいや、という単純な当時の自分たちの姿勢も恥ずかしく思います。
「rough laugh」は逆の気持ちだったと想像されます。
「なんでこんなヤツらとブッキングされたんだろう?」と

デジタルタトゥー

と、別に昔話をしたい訳でもなく。
今やYouTubeでもTikTOkでも、簡単にコンテンツをUPできる時代。
デジタルタトゥーだらけで、羞恥心も薄まっていくのでしょうが(迷惑行為は論外!)、どうせ残るんなら、デジタルタトゥーと呼ばれるものではなく、「rough laugh」のようにしっかりと、恥ずかしくないモノを刻み込みたいものだなぁと思ったのでした。
↓「rough laugh」は20年後にこんなに評価されるくらいのものを刻み込んだのです。

そんな風に思いつつ、数年後に読み返しもしないだろうし、うっかり読んでも「何を書いてるんだろう」と小っ恥ずかしくなるようなことを書いている矛盾。
とりあえず、週に1度は何か書く、という修行という名のもとに。
こんなことしてどうなるのか?どうにもなりません。