ハンドボール、写真、そして「今」を永遠にする方法

2025/06/05

音楽、映画、アイドルetc、いろんな推し活があるけれど、我が子の部活を応援できる、という推し活環境があるのは幸せなことだなぁと思う今日この頃。
部活という期間限定っぽさが、「今」応援しなきゃ!!感を打ち出し応援する方にも力が入ります。
さて、この時期、娘の部活、ハンドボールのインターハイ予選が山場を迎えています。

今週末、ハンドボールが熱い

去年の決勝戦、残り12分で7点差をひっくり返すミラクルは今も語り草です。
↓その時の模様をチラリ

新チームはどうなるのだろう、と不安と期待が入り混じりつつ、新人戦選抜大会予選はギリギリ、県2位で関東大会出場。そして、厳しい条件の中、何とか全国大会出場!
初戦敗退したものの、結果、大会の優勝校と戦えた経験は価値ある経験だったのではないでしょうか。

次の大会は関東大会予選。その後、インターハイ予選。
インターハイ予選は負けた時点で3年生は引退。まさに背水の陣。
大会に向けて練習。日に日にチーム力がついてきたと思った矢先、チームの要、キャプテンが練習試合で負傷。
関東大会予選には復帰できず、関東大会本戦には間に合う状態。残された選手で予選を勝ち上がらなければなりません。チームのためにも、負傷したキャプテンのためにも。
大黒柱を欠いたまま関東大会予選を戦い抜き、本戦出場を決めた選手たちの気迫と涙には、思わず胸が熱くなりました
選手たちの成長物語というアナザーストーリーの爆誕。

キャプテンが復帰し迎えた関東大会。
1戦目、2戦目と勝利し、前回大会準優勝、千葉県1位の強豪校・昭和学院との対決。敗退。
やりたいことをやらせてもらえなかった試合。まだ、まだ足りない。今大会、インハイ予選で戦うライバル校は東京の強豪校に勝利しているというプレッシャー。
負けたら3年生は引退。今のチームで試合をすることはなくなるという現実。今のチームで戦う機会を増やすためにもインターハイに出場して貰いたい。
今週土曜の試合に勝利し、日曜、ライバル校に勝利すれば決勝に駒を進めるという、イマココ。
一戦一戦が、今のチームで戦える貴重な時間。まさに「イマココ」が勝負の時なのです。
これを山場と言わず、何を山場というのでしょう。

こんな話をすると「自分の試合みたいだね」と言われることも。
ええ、その通り。親にとって、それはもう「推し活」そのものですから。

ファインダー越しの愛しさ

大会では保護者が役割分担しながら写真を撮っています。
試合中の激しい攻防、シュートシーン、仲間と交わすハイタッチ、応援席の笑顔。いろんな角度で撮影しています。

関東大会や全国大会などの大きな大会はオフィシャルのカメラマンも写真を撮っています。
そして、試合後にフォトブックが出来上がり、希望者は購入してください、という展開になります。
もちろん、プロが良い機材で、しかもフィールド内のゴール横とかから撮るので、迫力のあるかっこいい写真は多いです。
でも、観覧席から撮る保護者の写真の方が抜群にいいんです。
(すごい上手なお母さんがいるというのもありますが)

単なる試合記録を超えた「何か」が写っているように感じます。我が子の懸命な姿、仲間を信じる眼差し、OGや保護者の熱い声援、監督やコーチの檄、ベンチで見守る選手の想い……。その一つ一つのプレーや表情の裏にある「物語」や「過程」を知っているからこそ、シャッターを切る指先に、そして写真そのものに、特別な感情が宿るのではないでしょうか。

カメラは、撮る人を写しているんだ。amzn.to

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という本がありますが、ハンドボールを通じて、写真の豊かさにも気づいた気がします。
ハンドボールというフィルターを通して、写真の奥深さ、そして「撮る人の心」が写し出す世界の豊かさに気づかされた気がします。それはきっと、愛情という名のレンズが捉えた、かけがえのない一瞬なのかもしれません。

「今」を永遠にする方法

「今が一番大事な時だ。もう一歩」

とは武者小路実篤の言葉ですが、ホントその通り!
しかし、そう思っても、そんな今の連続を惰性にしてしまいがちだなぁと感じる怠惰な自分がいます。
「今」の連続が過去になり、未来につながる「今」になることはわかっているのに。

写真、言葉、映像、あるいは手作りの作品。形は何であれ、何かを「残す」という行為は、「今」を永遠にする一つの方法なのかもしれません。
後から見返す機会は少ないかもしれない。でも、ふとした瞬間にそれらに触れた時、当時の感情や風景が鮮やかによみがえり、今の自分を励ましたり、新たな気づきを与えてくれたりすることもあるかもしれません。

そしてそれは、自分だけでなく、他の誰かの心にも何かを灯すかもしれません。
「今」を大切に切り取り、残すこと。それは、未来の自分や誰かへの「贈り物」を作ることにも似ています。この、かけがえのない瞬間を永遠に繋いでいく力は、もしかしたら人間に与えられた特権なのかもしれません。

そんなことを考えながら、今週末に迫った決戦の日を、胸の高鳴りを抑えきれずに待っているのです。選手たちの一瞬一瞬が、最高の輝きを放ちますように。そして、その輝きが、誰かの心の中で永遠になりますように。

つらつらと オジサンのエモさ たれながし