あと9ヶ月で終わる推し活。ハンドボール県大会で見た勝負の厳しさと尊さ

2025/11/24

スポーツ観戦において、これほど無責任で楽しい瞬間はない。それは『実力が拮抗した他人事の試合』を見ている時。

県大会のはじまり

推し活である娘のハンドボール観戦、新人戦県大会がはじまった。
初戦はシードのため、1回戦の試合はなし。
しかし、私は1回戦の会場にいた。2回戦で戦う相手の試合を撮影するためだ。
大抵の学校は選手自ら撮影するが、我が校は親が撮影隊。
二手に分かれて、2回戦で戦う相手の試合、準々決勝で戦うかもしれない相手の試合を撮影する。
今年のチームは人数が少ない。選手には練習に時間を使ってもらって、少しでも勝利に近づける材料を集める、これも含めて推し活。

迎えた初戦

前日に選手の1人がインフルに罹患し休み、インフルでなくても病み上がり数名、色々万全ではない。

「鬼の鬼の鬼のディフェンス」

先輩、先輩の親御さんらも応援にかけつけてくれて盛り上がる。
結果、初のフル出場となったキーパーもナイスキー連発、フィールドプレイヤーも全員出場し、全員ゴールを決め快勝。
ほっと一息、、つく間もなく、次の撮影へ。

「他人の不幸は蜜の味」ならぬ「他人の接戦は極上のエンタメ」

撮影担当をする試合=自分で観たい試合、というこの日。
娘の試合が無事勝利で終わったところで、この日の最大の注目のカードは、

・中学時代の娘の同級生・Tがキーパーを務めるチーム
・娘の後輩・Mがキーパーを務め、同じく後輩Sがフィールドプレイヤーを務めるチーム

この2校がぶつかる一戦。
どっちも強い。
決勝リーグにいてもおかしくなく、2回戦でやり合うようなチームではない注目のカード。
負けた方はこの段階で、春の選抜出場は不可能となり、来年4月まで公式戦がない、という事態になる。
くじ運が引き起こすトーナメントのイタズラ。
こういうことも含めてのハンドボール。

一進一退の攻防。
退場者も頻繁に出る激しいコンタクト。
両チームともキーパーが神がかる。
6:6というロースコアで前半折り返し。
両チームとも決定的なシュートをキーパーが弾き返す。会場からは『うぉぉ!』というどよめきと悲鳴が交互に起きる。
この緊迫した展開、すごく面白い!
それは他人事だから。
娘のチームがこんな試合していたら、いてもたってもいられない。
でも、他人事だから非常に面白い!

天国か地獄か。シーソーゲームの当事者になるということ

後半、コートの外に目をやると、ギャラリーが大勢!
そりゃー、こんな面白い試合(他人事)は観たくなるというものだ。
最後まで拮抗したが、勝敗はついた。
スポーツとはそういうもんです。
結果、娘の同級生T(キーパー)のチームが勝利。
次の撮影に向かう途中、Tの母に会うと涙を流して喜んでいた。
一方、負けたチームのキーバーM(後輩)の父は、

「Tにやられた。あそこまで止められたら、どこにシュート打っていいかわからなくなっていた」

と悔しがっていた。
この、

「勝ったらものすごく面白い試合」「負けたらものすごく悔しい試合」

この差が激しくなる実力拮抗したシーソーゲームは他人事だと本当に面白い!
自分事だと、試合中はいてもたってもいられないし、前者だと最高!だが後者だと本当に悔しい。
去年、どちらも経験しているので、どちらの気持ちもわかる。

試合後、Tにたまたま会場で会ったので、
「すげー、試合だったし、ナイスキー連発だったじゃん。神がかってた」
と伝えると、

「Mには絶対に負けない!って気持ちで頑張った!」

と胸の内を話してくれた。
そうか、これは同中の先輩キーパーvs後輩キーパーという構造でもあったんだ。
加えてTはSによる7mシュートも止めている。先輩の勝利、エモい。

他人事といいつつ明日は我が身 そして残りの月日

これからトーナメントが進むにつれ、実力が拮抗していくので、接戦が増えていくだろう。
その時は勝ち切って欲しい。接戦で勝つと最高に嬉しい!逆説的真理。
勝ち進んでいったらTのチームと戦って接戦になんてならず、歯が立たず大敗するかもしれない。それはそれで悔しい。

他のチームとの関係もありつつ、自分のチームだけでなく楽しませてもらっているハンドボール推し活。
ふと思う。
しかし、この推し活、長くても残り9ヶ月くらいなんだなぁ、と思うと1日1日がありがたいなぁと再認識。
今日もがんばろう。

戯れ言

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