親子で苗字の読み方が違うのなぜ?

2017/11/24

先日、父親と車で移動している時、

自分「そういえば、親戚もあなたも”よねた(yoneta)”で、俺は”よねだ(yoneda)”なんだけど、なんで?」

父親「わからん。俺はずっと”よねた(yoneta)”だ。戸籍は漢字しか登録しないからだろ?」

自分「そう?そんなことある?そうだとしても、親子で読み方が違うっておかしくない?パスポートだって変わるでしょ?」

父親「ちょっと、母親に聞いてみろ。あいつは”よねた(yoneta)”なのか”よねだ(yoneda)”なのか」

と、気にはなっていたものの聞かなかった本件、初めて聞いてみた。

母親に電話したところ、母親は”よねた(yoneta)”。
聞けば、母親もずっと”よねだ(yoneda)”だと思っていたが、結婚して今の土地で暮らし、銀行口座を作る際に銀行の人に、

「夫婦で、”よねた(yoneta)”と”よねだ(yoneda)”で違うのはおかしいのでは?」

と言われ、この土地では”よねた(yoneta)”の方が良いのかな?と思って”よねた(yoneta)”にしたと。

なんかフワっとしてる感。
ローマ字にしたら、かなりの違いなような気がする、”よねた(yoneta)”と”よねだ(yoneda)”。
プログラムだったら、間違いないく別物として扱われるだろう。
でも、両親”よねた(yoneta)と自分”よねだ(yoneda)”は血の繋がった親子である。
釈然としないので、

戸籍課に聞いてみた。

その時のやり取りをざっくり。

担当「そういう事はありますよ。戸籍も住民票も漢字しか登録しませんから」
おっと、父親の正解。

自分「でも、婚姻届とかって読み仮名書く欄ありますよね?」

担当「それは、ご本人達で決められている、日常使われてる呼称を書いていただいてるだけです。お名前呼ぶ時とかに使う為です。
そして、あからさまに違う読み仮名でない限り受理されます。こちらで、この漢字はこう読んでください、という決まりごとがないですから」

自分「えっ!読み仮名って自己申告なんですか?」

担当「うーん、自己申告というか。金城と書いて”きんじょう”とか”かねしろ”とか読み方って色々あるじゃないですか。先祖代々、うちは金城”きんじょう”なんだって言われたら、こちらではそれを証明する術がないんです。
戸籍謄本とか住民票でも読み仮名の記載はありません。あくまでも漢字での登録なので。
お子さんにつけるキラキラネームとかあるじゃないですか。ああいう当て字みたいなものも、こちらでは漢字でしか登録しないんです。お子さんが困らない程度の当て字にした方が良いとは思いますけど」

ちなみに免許証にも読み仮名は記載されていない。

自分「結婚の時とか、住所変更したら読み仮名って変えられるんですか?」

担当「はい。金城”きんじょう”を金城”かねしろ”、山崎”やまざき”を山崎”やまさき”などであれば可能です。先ほども言いました通り証明する術がこちらにはありませんから。
あからさまに読み方が違うのはダメですけど」

自分「結構、頻繁に変えることはできるんですね」

担当「でも、会社の名刺やパスポート、銀行口座は金城”きんじょう”で住所登録では金城”かねしろ”とかになると、整合性が合わなくなるので気をつけてくださいね」

自分「では、夫婦で旦那は金城”きんじょう”、カミさんは金城”かねしろ”って読み方に変えるのも可能なのですか?」

担当「ご本人同士で決められた事ならば。。。夫婦間で揉めてるんですか?」

と最後は、心配されてしまった。

結局、

いまいち納得できていないんだけれども、

・戸籍上は漢字しか登録しない

・読み方は簡単に変えられる

という事がわかった。
やっぱり引っかかるのは、読み方を簡単に変えられるってところなんだけれども、簡単に変えてもパスポートや口座、カードetc、紐付いてるモノが結構あって、結局、困るのは本人だから、簡単に変えられてもどうでも良いって事か。

転入届け、転出届け、婚姻届けなど書く時に、ホントは山崎”やまざき”なのに、濁点付けるの忘れて山崎”やまさき”で届け出したとしても、それで間違えたまま受理されちゃうから、簡単に変更できた方が良いのか。

実家に居た時に作った郵便局のカードを見ると、ヨネタとなっている。
でも、ずっとヨネダだと思って生きてきたから(これは多分母親の影響)、一人暮らしを始めた住所登録の時、18歳の時に自分は書類上、”よねた(yoneta)”から”よねだ(yoneda)”になった事になる。

なんか100%スッキリしないけど、読み仮名ってフラジャイルなモノなんだなぁと。

こんな話、アルファベット圏内の人ってどう思うんだろう?