タコはお嫌いですか?*人によっては不快な気分になるかも。心配な人は読まないで。じゃー、書くなよ…大丈夫、誰も読まない。

朝から何やら騒がしい。
妻の友人家族が我が家にやってくる。ホームパーティーというヤツだ。
海兵さんと結婚した妻の友人が久々に日本に来るというので、妻も張り切っている。
お互い子どもも小さいので、パーティーメニューはたこ焼きをメインにしたようだ。
タコパである。

粉を溶いて、具材を細かく切り、あとは焼くだけ。
タコだけでなく、チーズ、ウインナー、ちくわetc、色々アレンジが効く。
チョコレートも用意してある。
たこ焼きの具にチョコレート。。。。子どもは喜ぶのだろうか。

友人家族到着。
問題勃発。
海兵のJはタコが嫌いなことが発覚。
タコパなのに。

「え!?タコ嫌いなの?前もって言ってよ〜。タコ嫌いだなんて、思ってもみなかった。おいしいのに」
と妻は不満気だ。

タコが嫌いな人。
そう少なくはない。
味が嫌い、見た目が嫌い、得体が知れない生き物だ、脳が9つあるとか言われている、心臓も3つあると言われている、など、本当かどうかわからないことも含めて、嫌いな理由は人それぞれにあるだろう。

よくよく考えると、タコは奇妙な生き物で、そんな奇妙な生き物をおいしく食べている自分のような人間も奇妙というか、生命力があるというか、食べることに貪欲というか。

「タコって水揚げした時に、人間の髪の毛と一緒に揚がってくることが結構あるんだよね。言っている意味わかるよね」

とは、子どもの頃、漁師に聞かされた話だ。
人間がなんでも食べるように、タコだってなんでも食べる。
と、こういう話を聞くと、タコが食べられなくなる人も多いとか。
Jも海兵さんだから、そういう話を聞いたり、実際に見たりして食べられなくなったのかなぁ?と思いつつ、

「タコが食べられないなら、ウインナー増やさなきゃ!ちょっとウインナー買ってきて」

と妻に頼まれお使いに。

子どもたちにタコパは好評で盛り上がる。
クルクル回して、なんか作った気になるし、おいしいし。

「じゃー、Jはウインナー中心に食べて楽しんでね!」

と妻がJ用にウインナーを持ってきた。

運ばれてきたお皿の上には、タコさんウインナーがたくさんあった。。。