匠の流儀 ー経済と技能のあいだ

あけましておめでとうございます。

お雑煮、魚卵、初詣、などお正月っぽいことは例年同様にやるも、最寄り駅では元旦から普通にスーパーやショップは開いてるし、飲食店も開いていて、田舎育ちの人間としては、年々便利になり、正月っぽさが無くなっているような気もしつつ。

この正月っぽさとは何か?そう考えてみると、海老一染之助染太郎なんか幼少の頃は正月の象徴のように感じてたなーとか、新春かくし芸大会っていうのもあったなーとか(2010年に終わってたんですね)。

いずれにせよ、超主観的な正月っぽさではありますが、この正月は読もうと思って読んでなかった本を読もうと、読んだのがこちら(1年前くらいの本だけど)。

今年の正月読書は発見と日本探しとなりました。

この本は、ネットワンシステムズ株式会社が開催した「縁座」というセミナーをまとめたもの。

この「縁座」、講義の組み立てとモデレートはすべて松岡正剛氏に委ねているというから絶対面白いだろうと思っていたら予想を超えた面白さ。というか、勉強不足で食いきれてないからもう一回読もうと。。。

オススメなので、目次の大枠を下記抜粋。

○はじめにー「縁座」に賭けたこと 吉野孝行

○第1章 資本主義社会と匠たちー社会力・経済力・文化力 松岡正剛

○第2章 日本の経済文化の本来と将来
1)グローバル資本主義と日本 中谷巌
2)江戸の価値観から日本を見る 田中優子
3)編集的日本像 松岡正剛
4)【セッション】日本の抱えている問題と可能性 田中優子+中谷巌+松岡正剛

○第3章 日本とは何かー卒近代・脱近代・超近代を考える
1)海からみた近代日本 松本健一
【ドキュメント】縁座
縁座1-1 「黒船の時・一新の夢」 特別ゲスト・隈研吾
縁座2-2 「日本をあらわしたい」 特別ゲスト・西松布咏
縁座2-3 「日本の奥の政治と芸能」 特別ゲスト・柳家花緑
縁座2-4 「アジアの中の日本」 特別ゲスト・安田登
縁座2-5 「失われた面影を求めて」 特別ゲスト・エバレット・ブラウン
縁座2-6 「伝統の中の新しい日本像」 特別ゲスト・小堀宗実
2)【セッション】日本人と象徴性 隈研吾+松本健一+松岡正剛
3)【セッション】茶の湯と日本のこころ 小堀宗実+松岡正剛

【対談】「つなぐ・むすぶ・かわる」ーネットワンシステムズのユニークネスと縁座
吉野孝行・松岡正剛

○あとがき 松岡正剛

冒頭でも書いたように年々正月っぽくなくなってるなぁ〜と

思いながらこの本を読み進めていくと、日本と向き合うこととなり、デュアルスタンダードなど様々キーワードと出会い、それらの背景を知り、改めて無知な自分を認めつつも、最初から全部知らなくても良いんだ、みたいなことが文中にも出てきて救われたような気分になり(勝手な解釈)、様々なことに興味を持ち、貪欲に吸収していこう、惑うことなく、と考えた不惑を迎える今年2016年正月のことでした。(←長い一文)

book匠の流儀,松岡正剛

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