「我が家の問題」奥田英朗 読了。

2015/02/19

ふらーりと地元の本屋に入ると文庫が出ていたので購入。

1日1軒、書店がなくなっているようですが、ふらっとお店に入って好きなモノが見つかる、という大切な存在なわけで、なくならないで欲しいですね。こんな事言うほど貢献してないのですが。。。

奥田英朗さん、池井戸潤さん、伊坂幸太郎さんは文庫が出ると読んでしまうので、今回は、「最悪 (講談社文庫)」や「オリンピックの身代金(上) (角川文庫)」、「空中ブランコ (文春文庫)」で御馴染み、奥田英朗さんの「我が家の問題 (集英社文庫)」です。

短編で、

新婚の夫の目線から描かれる「甘い生活?」

仕事ができないらしい、、と気づいてしまった奥さん目線の「ハズバンド」

ひょんなことから両親が離婚するかも、、と気づいた娘目線の「英里のエイプリル」

旦那がちょっとおかしくなっちゃったかも、、、と不安になる奥さん目線の「夫とUFO」

夫婦でどっちの実家にも帰らなきゃダメな面倒さを旦那目線で描かれる「里帰り」

マラソンにハマった奥さんを旦那目線から描く「妻とマラソン」

の6編。

タイトル通り、どの話にも家の問題(仕事の問題が家の問題になったり)があるのですが、水戸黄門ばりに気持ち良く解決されていく、というわけでもなく、しかしながら、ずしっと響く展開。

あぁ、それはプレッシャーでイヤな感じだけど、奥さんには言えない気持ちもわかるなー、とか、え、そんな事考えてたの?とか、お互い理解しているようで理解してないよね、、、とか、気づかないことや逃げてるようなこと、思い当たる節があるようなことがあるわけです。

自分のことはもちろん、家がある数以上に“我が家の問題”ってあるんだろうなーと、改めて思うわけで。

仕事も含めて、飲み屋で話しているような話って、基本的に“我が家の問題”でくくれるんじゃないかとも思いつつ、そりゃーSNSはじめ、コミュニケーションツールが必要とされるなぁーと。

ネットやスマホに向かう時間が長いから、本離れが進んでると言われてますが、本もコミュニケーションツールと言えばコミュニケーションツールだと思うなーと思った週末。*紙で読むか、スマホ・タブレットで読むか?は別な話。

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