「水曜どうでしょう」4年ぶりの新作のニュースを受けて

関東在住の道産子としては、北海道発のモノが、

メディアやランキングに取り上げられると応援したい気持ちになる(個人的に)。

ふるさとは遠きにありて思ふもの そして悲しくうたふもの

室生犀星は詠いましたが、すごく大雑把に解釈して自分に当てはめると、北海道発のモノがメディアやランキングetcに取り上げられると、自分もこっちで頑張らなきゃね、という気持ちになるのかなと。

<水曜どうでしょう>4年ぶり新作撮影へ 大泉洋もやる気満々 藤村Dが明言のニュースを見て、最初に水曜どうでしょうを観た時のことを思い出す。

1995年。

自分は北海道から関東に出てきた。長渕剛的に言うところの、花の都大東京、に憧れたのが大きい。
その頃、水曜どうでしょうの放送は始まっていない。
なので、@北海道では、リアルタイムでは、自分は観ていない。

それから数年後、面白いという噂は少し耳にしつつも観る機会もなく、それからまた時を経て働き始め、番組企画なんかの仕事をしている時に、何かの動画サイトで全話お試し無料で観たのが、水曜どうでしょうDVD第24弾「ユーコン川160キロ~地獄の6日間~」

確か、何か企画を作らなきゃダメだったか編集に追われて徹夜決定の休憩中に観はじめ、その後も観続け仕事もせずに朝を迎えた記憶。それくらい衝撃的だった。

北海道の大スターから今では全国区のタレントとなった大泉洋のキャラクター、芸達者ぶりはもちろん、見るからに低予算で面白い番組、ディレクターが普通に突っ込んでる、ディレクターが声だけでなく出ちゃってる、など、不思議な番組だなぁと思った。

ああ、この番組ってすごいなぁと、企画を作らないとダメだった当時の勝手なヤラレタ感=悔しさと、北海道の番組でこんなに面白いのがあったんだ、という誇らしさが相殺し、普通に楽しんで観てしまった。

それからしばらくして、大泉洋がパパパパパフィーに頻繁に出はじめたと思ったら、番組は全国に番販され、スタッフ・出演者含めて今の人気。

ファンが聖地巡礼までするんだから、観光的に地方経済にも寄与してるんじゃないかなぁとか、ローカル局の番組でも面白いコンテンツは伝染することを証明した番組だと思う訳で。

そんな難しいことはどうでも良いので、ただただ面白い新作を期待してしまう。

水曜どうでしょうのブレイク後、

ミスターへの取材に立ち会う機会があった。東京で行われるミスター主催の舞台の宣伝に合わせてのインタビュー。
その時、既に大泉洋さんは拠点を東京にしていたはずで、そのことに触れ、インタビューアーが、

鈴井さんは東京に住まないんですか?という質問をすると、

札幌でのレギュラー仕事もあるし、気候が合わない。
3歳までで体質が決まるって聞いたことがあって、実感としてある。
気温と湿度、豊平川が流れている風景が自分に合っている。
だから、札幌を拠点にする以外は考えてない。

みたいな話をしていたのが印象的だった(↑不確かな記憶)。

ふるさとは遠きにありて思ふもの そして悲しくうたふもの

室生犀星は詠いましたが、今って、ふるさと発でできることって多いなぁと感じたりもして。
こんな時代に室生犀星がいたら、同じようには詠ってないのだろうなぁ。

何せ、新作の「水曜どうでしょう」楽しみだなあ。

*こんな本も読んだなぁ、まだ家にあった。
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