落とし物の話 2022GWあたり

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2022年のゴールデンウィーク=GWは平日の5/1、5/6を休める人は、4/29からはじまり5/8で終わる、なんと10日間も連休だったのだそうだ。
自分的には全くそんなことなど関係ないが、周りがGWなのだからそんな雰囲気にもなる。
世の中GW期間中、とある1日はロッ研の先輩らとピアノ発表会がてらホームパーティー。
年に1度は何かしらの理由をつけて飲み会をやっていたのに、その日、顔を合わすのは実に2,3年ぶりくらい。2,3年、1年間をざっくりととらえる表現。
もう1日はロッ研の後輩達とスタジオ遊び、その後飲み。スタジオに入るのも久々。
気がつけば遊んだ休みは2日だけ。メンツはくくり的にはロッ研オンリー。だけれども、楽しくGWを満喫したと言えるかも。

とはいえ、10連休の人もいる、と聞くと羨ましい限り。
こっちとら暦関係ない仕事と暦通りの仕事の合わせ技で連休はなし、娘も部活、かみさんは娘をサポートしつつもどこにも行けずに不満気に見える。なんだか肩身が狭い。
FBやTW、TVのNEWSにもGWでENJOYしている感じの様子が流れてくる。比較するとなんて寂しいMY GW。

と、家に居てFB,TW,TVやらを見ても、人が羨ましくなるだけなので、仕事の合間にチャリ散歩である。
それだけでは日常と変わらない。GW的なスペシャル感が欲しいので、いつもよりちょっと遠出してみたりして気を紛らわす。

そんな道中、5/1に見つけたのがコレ。

3月くらいだろうか暖かくなってきた時、散歩していると手袋の落とし物をよく見かけた。
それまで寒かった感覚で手袋をつけて家を出たところ、思いのほか暖かくて手袋を脱ぎポケットや鞄へ。
ポケットなら歩いている最中、いつの間にか落ちてしまったり、鞄なら何かを取り出した拍子に落ちてしまったが、それに気づかず、、、といったところだろう。
春先の道には、手袋が片方だけ落ちているのを見かけるのはそういうことなのだろうと想像ができる。

しかし、上の写真は想像がつかない。
左右両方ともに綺麗に落ちている。シンメトリーに近い。
白い手袋が薄汚れている。誰かが踏んだか、車が轢いたか。
そう考えると、落ちた時はシンメトリーではなかったかもしれない。
そもそも、手袋をするような気温ではない。
なんか事件だったりして…と、想像の飛躍。そんなこと考えてもしょうがない。するにしても家に帰ってから妄想しよう。不思議なこともあるものだ、とパシャリ。

その時、ふと、これは交番に届けるべきなのだろうか?と頭をよぎる。
昔、渋谷区のATMにお金を引き出そうと入った。そこにはATMが1つしかない。
そのATMは「紙幣を取り出してください」みたいなアナウンスが流れていた。見ると3万円ある。
一瞬、「ラッキー!」と思ったが、いやいや、ここ、監視カメラだらけじゃん、きっと。
何もしないで出て行っても怪しいし、なにより、ここのATMを逃すとちょっと離れたATMに行かなければならない。面倒臭い。
目的地の途中に交番がある。そこに届けよう。
自分のお金を引き出すために、誰かの3万円を取り出す。監視カメラに映るであろう場所に一旦置く。
決して財布には入れない。自分の金を引き出し財布に入れる。誰かの3万円はハダカで持ち、そのまま交番へ届けた。

かみさんと結婚式場の見学の帰り道、長財布が落ちていた。
一瞬、「ラッキー!」と思ったが、財布の中身をみると札束がギッシリ。
数えてないが100万以上はある。
免許証が見えた。住所が九州だった。旅行か出張か、はたまたただの金持ちか。
ただの金持ちならば、100万くらい貰っても、、、いやいや、こういうお金は気持ち悪い。
駅前の交番へ届けた。
おまわりさんに「拾った人として名前届けますか?落とした人が現れたらお礼をもらえるかも」みたいな事を言われたが、遠慮した。関わりたくなかった。

今、目の前に一対の手袋がある。
たぶん、子どものものだろう。踏みつけられたか轢かれたか、少し薄汚れている。
実は子どもにとって、大切な手袋なのかもしれない。お母さんに買ってもらった最後のプレゼントとか。
妄想の飛躍。ちょっとだけ悩んだが、まぁ、近所の子なら落としたと気づいたら探しにくるだろう。。。その場を去った。

5/2、また散歩の途中で見つけた。今度はベルトである。
ベルトを落とすシチュエーションを思いつかない。値札はついてないので買い物袋から落ちた訳ではなさそうだ。
使って気に入ったモノだから、人にプレゼントするために持ち運んでいたとか。自分的にはこのタイプのベルトはいらない。
腰に巻く用途で使わないベルトなのかもしれない。ムチの代わりとか。編んであるからなんだか痛そう。
想像力の欠如。パシャリ。
交番に届けるべきか…。トグロを巻いたベルトを落とした人の困った姿も想像できない。
実は、超高級品だとか。そんな目利きではない。まぁ、気づいた探しにくるだろうとその場を去った。

お金を拾ったら交番に届ける、手袋とベルトは交番に届けない。
そういう価値観を自分は持っているんだと気がつく。
落とした人を想像して、「困ってるかも」と思ったら届けるんだろうなと。
鍵が落ちてたら届けるだろう。落とした人が一人暮らしだと家に入れない可能性大。でも、ただ1本だけの鍵が落ちていたらスルーしちゃうかもしれない。キーホルダーが付いていたり、鍵束になっていたりしたら届けるだろう。
誰が見ても、大切なものが大切そうに見えるというモノのあり方は性善説的にはとても大事だと思う。逆はカモられるだけだが。

5/3、線路沿いを走っていると、すれ違った女性の後ろのカゴから薄手のコートが落ちた。
当日の最高気温は26度くらい。途中で暑くなって脱いだんだろう。そして、チャリの後ろのカゴへ。
「落ちましたよ!」と大声で叫んだ。
すれ違いざまだったので気がつくか不安だったが急ブレーキeach other。拾ってUターン。
「ありがとうございます」
落とし物が持ち主のところに帰る瞬間。
「ハンカチ落としましたよ」から始まる恋があるような話があるが、そんな現実は聞いたことがない。
「いえいえ〜」と言って、先を急ぐ。

GWに限らず、いろんな落とし物を見つける。交番に届けようか迷う。どれが落とし物で落とし物じゃないかもわからない。
いろんなモノが落ちていて面白いは面白いんだけど、ふと、
「下を向いて動いてるから落とし物見つけちゃうんじゃない?」
と思ったGW。
上を向いて歩こう。