文化祭で観客と演者が一つになった瞬間!青春っていいね

初めての文化祭

中学の文化祭が行われた。
コロナ禍で人数制限があったのもあり、一度も行っていなかったので期待をせずに行ってみた
マンモス校のため体育館での舞台発表は、1年生と保護者の席が用意される午前の部と、2,3年生の席が用意される午後の部がある。
演目は同じ。
午後はどこかに遊びに行きたいなぁ、と思っていたので午前中に行くことにした。
保護者の席もあるみたいだし。

ひょっとして、午後の部は…

「吹奏楽部は盛り上がるよ」
と娘に言われていたから観るとして、どうせ行くんなら、
合唱部と演劇部とパトントワリング部も観ようと。
体育館に行くと、人がたくさん。
保護者席は埋まっている。
立ち見決定。
どうせ立つなら寄りかかれるところが良いな、と一番後で壁に寄りかかりながら観ることにした。

合唱部、思っていたより人数が少ないが、綺麗なハーモニー。
3年生にとっては、これが最後の舞台になるのかなぁ、と思いながら聴くとグッとくるものがある。

演劇部、一番後ろで立って観ていたせいもあるだろうが、セリフが聞き取りづらい。
まぁ、しょうがないか、と。

バトントワリング部、チア、バトン、ダンス、とキレの良い動きで観客の手拍子を煽る。
盛り上がる。

吹奏楽部、流行りの曲、SNSでバズった曲、ディズニーメドレーなど、楽しませてくれる選曲。
部員がステージ前で「IDOL」の曲に合わせダンスやオタ芸も踊り、観客も手拍子。
盛り上がる。
アンコールの「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」では、みんなで「Y.M.C.A」をやる。
盛り上がったところで、終了。
かと思いきや、客席から
「校歌、校歌、校歌」
とコールがかかる。
吹奏楽部が「校歌」を演奏し始めたその時、
客席の1年生が総立ち!
肩を組み、横に揺れながら「校歌」を歌い出した!

すごい迫力!

なんなんだ、この一体感。
自分の中学生時代では考えられない一体感に感動してしまう。
文化祭に青春を感じるとは思わなかった。

ちょっと待てよ、と考えた。
今の客席は1年生と保護者だ。
1年生にとっては初めての文化祭。
どう振る舞って良いかイマイチわかっていないはず。

午後の部の客席は、2,3年生と立ち見の保護者。
3年生にとっては最後の文化祭。
ひょっとして、午後の部の方が盛り上がるんじゃないか!?
盛り上がっている様子を映像で撮りたい!
そう思った私は、午後の部も観ることにした。

人間の力は、雰囲気で上がる!

合唱部。

始まる前から、歓声が起こる。
曲が終わる度に歓声と、部員の名前を呼ぶ声
午前の部とまるっきり雰囲気が違う。
合唱部もなんだか調子が良さそうだ。
伴奏の先生も嬉しそう。

演劇部。

出演者が舞台に現れる度に名前を呼ぶ声、歓声が起こる。
観客による演技に対するリアクション、ヤジも大きい。
セリフの聞こえずらさは相変わらずだが、観客の盛り上がりが桁違いで迫力が増す。
それに応えるように、演者もかかる、かかる、かかる!
午前の演技よりも、個人の演技のアピールも盛り盛り!
アドリブ満載の舞台となる。

バトントワリング部。

演者ひとりひとりに対して、名前が呼ばれ、それに応える演者、さらに沸く客席!
もの凄い迫力の手拍子。
ステージ上に笑顔が溢れる!
普段、チアなど応援するバトントワリング部が観客たちに盛大に応援されている。

最後のダンスが終わると、緞帳がおりる。
最後の最後、緞帳が下につくまで、顔をのぞかせ手を振る演者。
それまで笑顔で踊っていた顔に涙が溢れる。
最後のダンスだったのだろう。
危なくこちらも貰いそうになった。

吹奏楽部。

こちらも手拍子の迫力がすごい!
ソロをする演奏者に向かっての声援、拍手、ヤジがすごい!
ソロ終わりの決めポーズも午前とは比べものにならないくらい大きなアクションで満面の笑み。
学生だけじゃない。
指揮棒を振る先生のアクションもスゴイ!
「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」ではYMCAをするよう、観客を煽る!
客席総立ち!
およそ1000人による総立ちのYMCA!

もの凄い盛り上がり、総立ちのまま、「校歌」へ。
肩を組み横に揺れる、およそ1000人による大合唱の「校歌」!
こんなに盛り上がる校歌を初めて観た、聴いた。
まさかの文化祭で、こんな一体感を観ることになるとは。
午前の部が終わったときに思ったことは正しかった。
午後の部の方が、俄然盛り上がった。

思い出すバンドでのライブ

最初はお客さんもほとんどいないなかでの自分のバンドのライブ@ライブハウス。
ちょっとずつお客さんも増えて、曲が終わると客席から声が聞こえてくる。
たくさんお客さんが入るイベントに出た時なんかは、客席からの声や歓声、ヤジも大きくなる。
そんな時、嬉しいし楽しいし、演奏も良かった気がする。
そしたらお客さんも楽しいだろう。
そんなことを思い出す。

ライブでもダンスパフォーマンスでもスポーツでもなんでも、演者や選手だけでなく、観客も一生懸命楽しむ、応援することが、演者や選手のパフォーマンスを上げ、観客の満足度を上げ、その空間の質を上げる。
同じ空間と時間を共にするすべての人が、同じ気持ちになる時、奇跡みたいな時間が訪れるのかも。
(スポーツは対立構造だから、どっちか一方になりがちだけど)

子どもから学んだり、思い出させてくれることが多いなぁと思う今日この頃。

戯れ言文化祭

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