古い歌舞伎の筋書きの表4にある、ミツワ石鹸とは…。
随分前に世田谷ボロ市で買った、古い歌舞伎の筋書きを眺めて思い出した購入理由。
歌舞伎ファンというわけではなく、パラパラ見ていたら広告っぽいのが入っていたので、当時はどんなスポンサーだったのかな?と思って買ったんだった、と思い出し、ちょっとググってみると、なかなか良い話に当たったわけで…。
今の歌舞伎の筋書きも見たことないの違いがあるのかわかりませんが、まずは中身を見てみると、この筋書きは昭和2年のものらしく、春木町にある本郷座で行われていたようです。全く場所がわかりませんね。
wikipediaによると、今の本郷三丁目にあった劇場で、
1923年(大正12年)の関東大震災で全焼、翌1924年(大正13年)バラックの劇場が落成し、2代目市川左団次一座が好評を博したが、明治座などの復興によって、次第に寂れていった。1930年(昭和5年)からは松竹の映画館となり、第二次世界大戦で東京大空襲の戦火に遭い跡形も無くなった。
この公演は劇場がなくなる3年前のモノということになりますね。演者の名前も出てるのですが、まさに市川左團次の名前が一番最初に載っているので、人気一座のモノであると。(何代目かはわかりません)
で、挿絵付きで、あらすじと見どころみたいなページが続き、
「俳優 楽屋話」なんていう読み物コーナーもあるんですね。(意外と気になるコーナータイトル)
で、このコーナー読んでみると、登場する俳優の全員が“ミツワ石鹸”は欠かせない、的なコメントを最後にしてるのです。
タイアップということでしょう。歌舞伎俳優のメイクは落ちづらいけど、ミツワ石鹸ならバッチリ!しかも、肌にやさしい!的な話です。
一部ママ引用すると
「初夏の頃は汗ばむ身體を湯槽に浸す心持ちが格別、其入浴を一入樂しみに致しますのは、理想のミツワ石鹸で、この石鹸は、緩和な作用で、垢や脂を全り落して、あとにつゆ石鹸分を残さず、膚を生々と綺麗に磨出してよろしうございます。」
by市川左團次 みたいな。
で、ページを捲っていくと、純広入りーの、
表3見開きにも純広入りーの、
表4でおしまい。
今の筋書きも純広とタイアップとか入っているのでしょうか?
って、タイアップも純広も全部、ミツワ石鹸じゃないか!!ミツワ石鹸って…?
またしてもwikipediaによると、
1860年から1975年にかけて、日本国で石鹸・洗濯洗剤の製造販売を行っていたメーカーおよび同社の販売する石鹸のブランド、また、2008年に玉の肌石鹸により設立された石鹸のメーカーである。
江戸時代創業で、自分が生まれる前に一度倒産。。。どおりで印象がないわけで、、、。ミューズを作った会社と言われると、これまですごくお世話になったと思うが、その頃は、P&Gだし。。。で、2007年にミツワ石鹸株式会社再創業。。。
何故、再創業?
答えは、三木晴雄社長が書いたブログ形式のコーナー、ミツワ石鹸への想いにありました。
淡々と語りながら、すごく熱い。
勝手に、本気とか信じるって大切!と再認識したという話。