抹茶とハラルとインターナショナルフェスティバル。
今年もインターナショナルフェスティバルに行ってきました。
(2年前に行った感想。あまり行動様式が変化していない)
で、またも、茶室でお茶会をやっていたので、参加してみたわけです。
まず、お茶の先生からお茶や茶室にある掛け軸やお花の説明があり、その最中に茶請けの菓子が配られ、お食べくださいと促されます。
お菓子の中身は、お菓子のゼリー(冷たくてスプーンで食べるヤツなく、固くて周りに砂糖がついてるヤツ)と、小ちゃい饅頭みたいなヤツと金平糖。
すると、お客さんの中にいた一目でイスラム教徒っぽいと思われる服装をしている女性グループの1人がゼリーを指差し、
「これは何ですか?」と質問。
「ゼリーです」とお茶の先生。
「ゼラチン入ってます?」と女性。
「うーん、、、入ってると思います」とお茶の先生。
「じゃー、食べられない」と女性。
「食べられないですか。ごめんなさい。お国は?」とお茶の先生。
「イスラエルです」と女性。
特にどちらかが機嫌を損ねたという話ではなく、非常に和やかななか、お互い理解しようとする空気全開でこのようなやり取りがあったわけですが、自分的には、これが聞いていたハラルというヤツか、、、と思った次第です。
ハラルとはwikiからざっくり、
イスラム法上で食べられる物のことを表す
とのことで、豚肉など食べることが禁じられてるモノがあるのはもちろん、それ以外でも屠殺の仕方や、調理法、輸送方法まで、手順やルールがあるという。
先ほどのゼラチンの件は、ゼラチンというと豚の皮や骨が使われてる可能性があるので、食べられないわけです。ゼラチンについて詳しくはコチラ。
2020年、東京オリンピック開催が決まったことで、訪日外国人向けの対応などの話で、周りで度々話題になったり、ニュースにもなっていたりしたので、ハラルに関しては何となく知っていたが、自分の目の前でやり取りがあると、こういう対応を考えていく必要はあるんだなーと実感。
今回だと、色んな国の人が来ると思われる、インターナショナルフェスティバルというイベントで、そして茶室で抹茶体験、というコンテンツを出すにあたり、ハラルを意識して葛餅とか金平糖だけにするとかの配慮も必要になっていくんだろうなーとか。抹茶を体験して欲しいのに、その前で体験して貰えなかったらいやですもんねぇ。
サプリメントなどのカプセルもハラル認証を撮らなければ輸出とかできないから大変だ、と某先輩から以前聞いたなぁ。
実際、オリンピック開催が東京に決まってから、企業からの問い合わせも多いそうで、色々記事出てますね。
東京オリンピックに向け加速するイスラム教徒のための“ハラル認証”とは?
インドネシアでは「ハラル」か否かの確認ができるスマートフォンのアプリが人気だという(一番上のリンク先引用)
というから、飲食など口にする業界だけでなく、波及しているようですね。
本も出てたり。この機会に勉強してみますか。。。
ハラル認証取得ガイドブック: 16億人のイスラム市場を目指せ!
さて、お茶会はどうなったかというと、イスラエルの女性グループは抹茶を飲むと、苦い、と言いつつも笑顔で飲み干す2人。
1人、ちょっと残していたらしく、器を下げにきた人に「まだお飲みになられますか?」と言われ、「まだ、お飲みになられます…」と苦笑いしながら、ガッツで飲み干し、すぐ金平糖を口に入れ笑顔。
うちの子は一口で苦いとギブアップ、前に座ってた子もギブアップ。各々それぞれ楽しんでいたように思います(たぶん)。
*さて、七夕ですが、何を願いましょうか。。。
*茶室の外には、水琴窟というのがありました。