中南米の醤油の話
「そこのホテルから二人で出てきてさ。
女の方が、男がそこの角曲がるまで手を振ってるの。久々に見たなー」、と常連のMちゃん(余裕の還暦越え)。
ここらはラブホテルは多く、風俗の呼び込みも多い界隈。ホテルで会ってホテルで別れているであろう風景はよくあり特別な風景ではない。Mちゃんが久々に見た、というのは、じっくり眺めたとか、すれ違ったとかそういうことに対しての久々の感覚だと思う。
お酒が進んでいくと、
海外の性風俗事情を語りだすMちゃん。Mちゃんは海外旅行好きでよく行き、出張でもよく行っていたそうで、海外ネタの引き出しは結構あるようだ。接待とかの延長で、連れて行かれることがあったそうで。(Mちゃんはそういう店ではお酒を飲んだことしかないらしい)
とはいえ、仕事で行っていた時の話で、数十年前の話なので今の事情とは多分、違うんだろうなと聞いてみる。焼き鳥とお湯割りを飲みながら、昔を懐かしむように話すMちゃんを見ると、こんな話も微笑ましく聞こえてくるから不思議なものだ。
一通り話終えたのか、急に、
「海外ってどこの国に行ったことがある?」とMちゃん。
韓国、ハワイ、ワシントン、バリくらいですね、って答えると、
「醤油ってどこにでもあると思うだろ?あるはあるけど、中南米では、醤油と言っても、ソイソースと言っても出てこない。そう、醤油と言っても、ソイソースと言っても通じないんだよ。なんて言えば伝わるか知ってる?」
と、クイズタイム。わからないと答えると。
「キッコーマンって言うと醤油が出てくるんだよ。営業マンの頑張りってスゴイよね」と。
これってスゴイ話で、営業マンの物語としてドラマにもなりそうだなーと、そういえば最近マッサン観てないなとも思ったり。
Mちゃんが今の話をしているのか、数十年前の話をしているのか、どちらだか定かではない。でも、 良い話だなーと思ったのでメモ。
結構年の離れた先輩と飲んで話してると、時間も国境も飛び越えますね。楽しい時間だから、記憶は飛ばないように飲みましょう。
*こんな本にMちゃんが言ってた内容とか書いてないかな?と思ってみたり。。。