池袋交差点24時を聴いて思い出した名前(バンド名)をつける話。

毎週楽しみにしている、

池袋交差点24時で、お二人がバンド名に関して、

「俺たちの世代は~~~ズだよね」
「今の人たちは、ひねったのが多いよね」

みたいな話をしていたのを聴いて、ああ、自分も〜〜ズが良いなぁと思ってバンドやってたなぁと思い出す。

バンド組んだ当初、メンバー内でも〜〜ズが良いよね、なんて話はしていた。

ビートルズ、ローリングストーンズ、

ウェラーズ、スペシャルズ、アニマルズ、ゾンビーズetc、〜〜ズって付くバンドが好きだし、でも、〜〜ズにしようと思って話しはじめると、案がたくさん出過ぎて、というか、目に付いたモノにズをつけていくだけの会話になり決まらない。

すると先輩が、

「シマウマンが良いよ。なんでも仕舞っちゃうみたいな。シマウマでも良いけど」

と、いい加減な事を言い始め、バンド名もどうでもよいかな?と思い始めていた僕らは、それにしようかと傾きかけた時、友人が

「それはかわいくない。ネクタイズはどう?かわいい」

と言い、それいいじゃん、ということでバンド名が決まった。

名前をつけるって難しい、特に複数人のものだと。

あの時、シマウマンというバンド名に決めていたらどうなっていたのだろう?
たぶん、どうにもなってなかっただろう。

ライブの打ち上げを朝までやったある日、

中途半端な時間だったのか単に酔っ払っていたのか、理由は忘れたけれど、最後まで残っていた連中で下北沢から代々木公園まで歩くことに。

ライブやって朝まで飲んで疲れてるのに歩く。
若いってバカで素敵。

確か明るくなった頃、代々木公園到着。
なんの目的もない酔っ払い一行に、一人、これまた酔っ払った外人が近づいてくる。

こちらは数人楽器を持ってるので、バンドやってる感があるんだろう、どんな音楽をやってるんだ?とか、色々聞いてくる。そして、

「バンド名は何だ?」と聞いてきたので、
「ネクタイズ」と答えると、
「クールじゃない。俺が世界で一番クールでインパクトのあるバンド名をつけてやる」と言い、彼は続けた。

「ウンココックローチ」

名は体を表すならば、代々木公園にいた当時の僕らは、ウンココックローチっぽかったのだろうか。

「クールでインパクトがあるだろう。売れてこのバンド名を世界中に轟かせてくれ。じゃぁね、バイバイ」

彼は、たぶんただの陽気な酔っ払いだったのだろう。

名前をつける、ということって大変な行為だと思う。

「名前をつけてやる」byスピッツ