たばこ、申し訳なさ、空気

昔話をするつもりはないけれど、

バスの座席、飛行機の座席にも灰皿があった=吸ってもいいよ、ということ。
中学校の廊下で咥えたばこで歩いてる不良がいた=法律違反、やっちゃダメ絶対
職場のデスクでたばこが吸い放題だった=周りはほぼ喫煙者だった気が

たばこの煙は「不快」8割超 内閣府の世論調査 | NHK 【NHK】内閣府の世論調査で、18歳以上の8割を超える人がたばこの煙を不快に感じていることが分かりました。 www3.nhk.or.jp

こういうニュースを読むと、いやー、喫煙天国たいな時代もあったんだなぁと思う。
私自身、映像編集を長時間やっていた頃とか、徹夜仕事が多かった頃、私も1日3,4箱吸うヘビースモーカーだった。
そのうち、たばこはカラダに悪いとか、副流煙がとか、嫌煙ムードの話が加速して、分煙が蔓延。
喫煙所でモクモクの煙のなか、たばこを吸わなければならなくなり、飲食店でもたばこを吸えないお店が増え、たばこを吸うという行為が面倒になり、なんとなく吸わなくなって数年。
やめたわけではなく、年に1、2本は吸うことがあるので、愛煙家が禁煙したら極度の嫌煙家になった、みたいな状態ではない。
喫煙OKのお店で喫煙者の横で美味しくお酒もご飯もいただける。

しかし、娘世代は違う

「なんであんなに臭いものを吸う訳?意味わからない」
と口を揃えて言う。
嫌煙家と言ってしまおう。親世代も吸わない人が多いのだろう。
先日、晩ごはんを近くの中華居酒屋で食べることにした。
部活中の娘に「このお店に来て」と連絡して、場所取りでカミさんと先にお店に入った。
しばらくすると、近所のおばぁちゃん3人組が来店。常連のようだ。
うち1人が店主に向かって話かけた。

「たばこやめたんだって?」
「うん。健康に悪いっていうからね。長生きしたかったらやめた方がいいよ」
「私なんか、やめられなくて困ってるのよ、あはは」

そう言うと、たばこに火をつけた。
しまった、ここは中華居酒屋。喫煙者がいても不思議ではない。
娘は嫌煙家。まずい。
カミさんと顔を見合わせるも、入店しちゃったしビール頼んじゃったからサクッと食べて帰ろうと。

娘が入店する前に、捕まえて

「ごめん、チョイスミス。たばこ吸ってる人がいる」
「え!?嫌だ」
「入っちゃったからしょうがないじゃん。サクッと食べて帰ろう」
「しょうがない」

みたいな話をして入店。
注文してしばらくすると、たばこを吸うおばぁちゃんが話かけてきた

「ごめんなさいね。たばこ嫌なんでしょ?隣の人も嫌いなのよ。でもやめられなくて」
「いえいえ、たばこ吸ってもいい場所なので、お気になさらず」
「なるべく吸わないようにするから」

たばこが嫌いな友人のとなりでチューハイを飲みながらたばこを吸う、友人だから慣れっこなのだろうが、初めて会った私たち家族のことは気になるだろうなぁ。
愛煙家は嫌煙家に気を遣う。そしてこちらも気を遣う。
そもそも、嫌煙家がいるのだから禁煙のお店を選べば良かったのだ。
チョイスミス。。。
仕事だったら真っ先に気にするポイントを怠ってしまった。

サクッと済ませ

なんとなく、おばぁちゃん3人組に、
「おじゃましました」
と言ってお店を出た。
お腹いっぱいになった娘は満足気だが、なんだか複雑な気持ち。
たばこ1本で空気が変わるんだなぁ、と思いつつ、煙が出るんだから変わるの当たり前じゃんと。
まぁ、嫌煙家を接待、という場面では大失敗な話。
なんだけど、メニューがたくさんある居酒屋という場所に家族で行きにくい状況である、というのは酒飲みとしては由々しき問題ではある。
愛煙家の肩身の狭さも。

戯れ言タバコ,たばこ

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